中村善太郎先生 モザイク講話 第1話

デジタル化、ICT化の急速な進展により世の中はますます複雑になっていくように見えます。モノづくりの世界ではドイツがIndustry 4,0 を発表し、工場内のすべての設備にセンサーを貼り付けて情報を一元化して常に稼働状況を把握するといったことの必要性が議論されています。
 
このような新しいことに反応のするのはとても良いことなのですが、一方でそちらに気を取られ過ぎて肝心のモノづくりの基本がおろそかになるということも起きており心配です。私たちは複雑な時代だからこそ、改めてシンプルなモノの見方をすることが必要なのだと思います。
そこで『シンプルなモノづくり』を研究し完成された中村善太郎先生をお招きしました。
 
中村先生は元慶應義塾大学工学部管理工学科教授で、『ものこと分析』という考え方を創設され、それを使ってトヨタ系各社をはじめ、多くの企業の経営力向上に貢献されました。アカデミックな分野での基礎と、TPM審査員として世界中の優良企業を見て回ったコンサルタントとしての経験でこのシンプルなモノの見方をどう実現するかを解説し指導してくださいます。そしてもう一つの専門分野である「経済性工学」のキャッシュの回し方の理論も活用され、トータルの経営改善を指導してくださいます。
 
余談となりますが、私が50歳になった頃、コンサルタントとして経営の役に立つためにもっと勉強をする必要があると考えて、中村先生の元でカイゼンを通じて経営を良くすることの研究を始め、結果として「KZ法」を生み出し慶応義塾大学から博士号を戴くことができたというエピソードもあります。
 
その後中村先生は定年退官され現在は名誉教授ですが、研究意欲は益々盛んで、私たちに定期的にゼミナールを開いてくださり、モノづくりについて喧々諤々(けんけんがくがく)の議論をし、これからの日本のモノづくりをどうして強くしていくかを研究されています。
 
次回は本日ご紹介した中村先生のカイゼン動画になります。
会員様はいつでもご覧頂くことが出来ますのでお時間のある際に、是非ご視聴いただけたらと思います。