3.仕組みを改善する基本 【急所36】指示書の流し方

モノづくりでは、設計図や組立図はとても重要です。しかし、何を組み立てるのか、出来上がりはどんな色や形になるのかといった、最終形を分かりやすく示しておくことはもっと重要だと思います。
 
私は子供のころに小さな鯉のぼりのおもちゃを作ったことがあります。結構大きな袋の中にたくさんのパーツと組立図が入っていました。最初は組立図を見て作ろうと思ったのですが、白い紙に黒くて細い線で描いてある組立図は複雑で、子供であった私にはとても難しいものでした。ところが、袋にはカラー刷りでとても分かりやすい完成した時の形が描いてあり、それを見たら何のことはない、いとも簡単に鯉のぼりを完成させることができました。
 
説明書だけを見て作業していると、どの部分を作っているのか分からなくなって急に作業がはかどらなくなることがあります。ところが、私の例のように、箱や袋に描かれている完成形の絵や写真を見れば、全体像がイメージできて、説明書なしでも組み立てられたりします。
 
各工程に流す情報は、最終的には何を作っているのかという、出荷する際の完成形の写真やその用途などが主であり、これに部分的な細かい図や指示を合わせて流すといいと思います。現在何のどこを作っているのか...、作業する方の工程全体に対する知識も深まりいろいろなチエもでるようになると思います。
 
今週の言葉  作業指示書には、必ず最終形を示して情報を流せ。

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