物流安全に関する取組 物流安全基準を設定する

建設業や製造業はどちらかというと労災が発生する確率が高い産業であるため、比較的安全に対する取組は充実している感があります。
 
一方で物流業はというと、その取組にややバラつきがある気がします。しかし物流も安全には最優先で取り組まなければならないことはいうまでもありません。
国土交通省が推進している運輸安全マネジメントは法令で規定されていますので、該当会社は必然的に取り組むことになります。
 
物流の安全の中でもこの運輸安全マネジメントに代表される、公道における安全の確保は最も重要だと考えられます。
なぜなら公道での安全確保は自分のためだけではなく、他社に対する安全も確保しなければならないからです。
時々運輸系での事故により、全く関係のない第三者が巻き込まれることがあります。ドライバーがルールを守っていないことや、車両の整備不十分など、いろいろな要因が考えられます。
ですからまずは公道上での物流安全に関する取組を完全なものにしていきたいと思います。トラック運転開始前の点呼で、十分ドライバーの体調を見極める必要があります。
最近航空業界で起こった、パイロットの飲酒問題などもってのほかです。ここまでひどくはないにしても、長時間労働による疲労などについては十分なチェックが望まれます。
 
さて皆さんの会社では物流安全の取組の一環として、物流安全基準を設定されていますでしょうか。これは会社としての基準であって、誰もが守らなければならないルールでもあります。
 
この物流安全基準では、会社として物流業務を行う際に守るべきルールを定めていきます。構内運搬に使われるフォークリフトについて考えてみましょう。
 
真っ先に挙げられるルールとして、フォークリフト操作をする際に「基本動作」で実施するのか、「応用動作」を認めるのか、が考えられます。
基本動作は一つひとつの動作を区切って行うことです。リフトアップするときはその動作だけを行います。
一方で応用動作では二つ以上の動作を同時に実施します。たとえばリフトアップしながら前進するというような同時動作です。
安全上は基本動作が推奨されますので、もし「基本動作」を会社の基本ルールとするのであれば、その旨物流安全基準に織り込む必要があります。
次回に続きます。

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